東広島市寺家駅前の内科、糖尿病内科|じけ駅前内科・糖尿病内科

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甲状腺疾患

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甲状腺疾患とは

甲状腺(こうじょうせん)疾患とは、甲状腺の異常や障害によって引き起こされる病気の総称です。
甲状腺には、身体の新陳代謝をつかさどる甲状腺ホルモンを分泌するという大きな働きがありますが、甲状腺疾患は、大きく、その甲状腺機能に異常が生じる場合とそうでない場合の2つに分けることができます。

代表的な疾患

甲状腺中毒症

  • 甲状腺機能亢進症:バセドウ病、プランマー病、一過性甲状腺機能亢進症など
  • 破壊性甲状腺炎:無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎など

甲状腺内に腫瘤(しこり)ができてくる病気

  • 良性疾患:腺腫、嚢胞、腺腫様甲状腺腫など
  • 悪性疾患:甲状腺がん、悪性リンパ腫

バセドウ病

バセドウ病は、甲状腺疾患の中でも多く見られる病気です。甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体が過剰に作られてしまって、これが甲状腺を刺激するために甲状腺ホルモンが大量に分泌される免疫に関する病気の1つで、およそ1:5の割合で女性に多く見られます。
バセドウ病の原因の1つに家族性があるので、親や兄弟などの身内にバセドウ病に罹っている方がいらっしゃる場合には注意をしておく必要があります。

肉体的な症状

  • 眼球が飛び出す
  • 暑がりになる
  • 微熱が続く
  • 脈拍が増える
  • 動悸が激しくなる
  • 汗の量が多くなる
  • 喉が渇く
  • 息切れしやすくなる
  • 倦怠感が現れる

精神的な症状

  • イライラする
  • 落ちつきがなくなる
  • 攻撃性が増す
  • 食欲が増える
  • 眠りづらくなる
  • 集中力が低下する

亜急性甲状腺炎

亜急性甲状腺炎は甲状腺疾患の中でもあまりみない痛みを伴います。
急性よりは長く続きますが慢性化することはなく、はれて痛みがあるため驚く人も多いでしょうが、治りやすく、再発することが非常にまれな病気です。
この病気では、女性に多く見られ30歳代、40歳代に多い病気です。
亜急性甲状腺炎の原因ははっきりしませんが、よく鼻やのどの炎症に続いて起こることがあります。そのため、ウイルスが原因ではないかと言われています。季節的には夏に多いですが、寒い時期にもみられます。なお、ウイルスが原因ではないかといっても、他人に感染する心配はありません。

症状

  • 首の前の方が腫れる
  • 発熱
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 脱水
  • 関節痛
  • 喉が渇く
  • 筋肉痛
  • 疼痛(とうつう)

など

橋本病

橋本病は「慢性甲状腺炎」ともいいますが、この炎症は細菌が入り込んで化膿するといったものではなく、「自己免疫」の異常が原因で起きます。顕微鏡でみると甲状腺にリンパ球がたくさんあつまっています。橋本病はとくに女性に多くみられます。また年齢では20歳代後半以降、とくに30、40歳代が多く、幼児や学童は大変まれです。

症状

  • むくみ
  • 皮膚の乾燥
  • 寒がりになる
  • 食欲がないのに体重が増える
  • 脈がゆっくり静かになる
  • 無気力になり頭の回転が鈍くなる
  • 月経の異常

など

甲状腺腫瘍

甲状腺のしこりは、めったに機能異常を伴わず、悪性であっても多くは根治が期待できます。
甲状腺のはれ方には、バセドウ病や橋本病などのように甲状腺全体がはれる「びまん性甲状腺腫」と、甲状腺が部分的にしこりのようにはれる「結節性甲状腺腫」があります。
甲状腺の腫瘍は、いずれも20歳代から50歳代の女性に多く、しこりがあるだけで、ほかには何も自覚症状がないのが特徴です。